独りじゃないよ
綺麗な女の子を見て二週間が過ぎた。
「匠(たくみ)、あんた身体大丈夫?」
彼の家で、彼と彼のママと夜三人でテレビを見ていたら、いきなり彼ママがそんな事を口にした。
私も彼も思わずポカンとしてしまう。
最近怪我もしてないし、体調崩してもないし……いきなりどうしたんだろう?
「三日前あんたを駅迄送った時に見ちゃったのよね」
「……何を?」
「あんたの隣にピッタリくっついて立ってる女の子」
霊感の強い彼ママはたまにこんな事を言い出す。
もしやそれって……いやいやいや!!
そんなはずない。
「あの……どんな女の子でした?」
「浴衣を着てて、髪は肩したくらい迄伸びてたわね。 白っぽくて少しボヤッとして見えたかしら。 でも嫌な感じはしなかったから、大丈夫だとは思うんだけど」
サーっと血の気が引いて行く。
まさかの同一人物……。
「別に何も変わったことはねぇけど……」
「あっそ、ならいいのよ。 聞かなかった事にしてちょうだい」
ごめんよ……私が連れてきちゃったみたい。
彼が変わった事はないって言ってるわけだし、気にしないでおこう。
……その後も彼には特に不幸等はありませんでした。
「匠(たくみ)、あんた身体大丈夫?」
彼の家で、彼と彼のママと夜三人でテレビを見ていたら、いきなり彼ママがそんな事を口にした。
私も彼も思わずポカンとしてしまう。
最近怪我もしてないし、体調崩してもないし……いきなりどうしたんだろう?
「三日前あんたを駅迄送った時に見ちゃったのよね」
「……何を?」
「あんたの隣にピッタリくっついて立ってる女の子」
霊感の強い彼ママはたまにこんな事を言い出す。
もしやそれって……いやいやいや!!
そんなはずない。
「あの……どんな女の子でした?」
「浴衣を着てて、髪は肩したくらい迄伸びてたわね。 白っぽくて少しボヤッとして見えたかしら。 でも嫌な感じはしなかったから、大丈夫だとは思うんだけど」
サーっと血の気が引いて行く。
まさかの同一人物……。
「別に何も変わったことはねぇけど……」
「あっそ、ならいいのよ。 聞かなかった事にしてちょうだい」
ごめんよ……私が連れてきちゃったみたい。
彼が変わった事はないって言ってるわけだし、気にしないでおこう。
……その後も彼には特に不幸等はありませんでした。