独りじゃないよ
四日目の夜……。


対処法も見つからない為、私は大人しく眠る事しか出来ない。


でも今日は部屋を真っ暗にして眠ろうと思う。


いつも豆電球つけて寝るから、見たくもないものまで見ちゃうんだよ。


声は聞こえるかもしれないけど、真っ暗にしてれば姿までは見えない筈。


っという事で、私は部屋を真っ暗にして眠りについた。


眠っていると、突然息苦しくなり目を覚ました。


暑くて寝苦しいとか、そんなレベルじゃない。


体が痛い。


痛さと息苦しさのあまり、体に力が入る。


目をギュッと瞑り、奥歯を噛みしめるが、痛みと苦しさは増すばかり。


誰……!?


視線を下げ目を開けると、お腹の辺りに足が絡まっていてギョッとした。


後ろから誰かにしがみつかれてる!?


視線をあげるとギョロッとした目と視線がぶつかった。


顔が……逆さ!?


後ろから抱きしめ、腰を丸めている様だ。


って、冷静に考えてる場合じゃない!!


そうは思うものの、体に上手く力が入らない。


どんどん体を締め付けられ、私は苦しさと疲れからか、意識を無くした。





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