地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜


それは、いくら何でも酷いと思うよっ!!

私が文句を言おうと口を開いた瞬間、

「ちょっ、……ほみゃ!?」

「逃げるぞ」

龍真が、私の手を取って駆け出した。

引っ張られた状態の私も、転ばないように走り出す。

物凄いスピードでぐんぐん遠ざかっていく我が家。

そして――兄ちゃん。


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