地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜
「へーい、お前ら席に着けー」
やる気なさそうに見える事で有名な我が担任が、教室に入ってきた。
でも、
「……あれ?」
いつもより、十分くらいクラスに来るのが早い。
いつもは…やる気ナッシングで、鐘が鳴ってからクラスに来るのに。
『始業式だし……何か、特別な連絡でもあるのかな?』
私がそう思いながら、席に座り直した瞬間。
「よーし。全員いるな?
じゃあ……転校生を紹介すっぞ」
いつもより張り切った様子で、そんな事を言い出した。