地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜
『あ、あぅ……!?』
まるで、鏡の向こうからもう一人の自分が出て来たような感覚。
声も、私と似てるし……。
「もっ……もしや、ドッペルゲンガー!?」
なんて、思わず狼狽してしまう。
けど、そんな私の反応に気付かない先生が、うるさいクラスの音頭を取ろうとして……
「えー、名前は…「先生っ!!」」
その瞬間。
転校生が、先生の声を遮った。
「……な、なんだ?」
「私の双子の姉も、一緒に紹介したいんですけど…構いませんか?」
戸惑う先生に、キラッキラの笑顔を先生に向ける転校生。