地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜
それと同時に、私の背筋がゾクッ……と反応する。
――なんか、嫌な予感。
「……お、おぉ。いいぞ?」
そして…先生の了承と共に、迷いなく歩き出した転校生は。
……そのまま、真っ直ぐ私の席にやって来ると。
「……お姉っ!!」
――ほら、やっぱりぃ〜!!
半泣きになってる私に、満面の笑みで声をかけてきた。
……予想外の展開に、教室の中が水を打ったように静まる。
そんな中、
「……っわ、私には妹なんていませんっ!!」
私は、思わず反論した。