地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜



「…………え?」



予想外の事を言われ、目を見開いて龍真が硬直する。


そして、その隙に――…



「―――っごめん!!」



私は深く頭を下げると、捻挫しているのにも関わらず保健室から走り去った。


『これで良かったんだ…これで』


必死で自分に言い聞かせるけど、……溢れる涙は止まらない。



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