地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜


だって、実際知らないし。

シスコン過ぎて困る兄ちゃんなら一人いるけどねっ!!

心の中で叫ぶ。けど、

「本当なんだよ……?」

戸惑ったようなその声に、困惑してしまう。

「……うぅ…」

確かに私達、顔はすごく似てるし……もしかして、本当なのかなぁ…なんて思った瞬間。


「隙ありッ!!」


転校生さんが大きな声で叫んで、私に手を伸ばした。

そして、私が驚いて固まったその一瞬で――


―――…カラン


かけていた眼鏡を、外される。



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