地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜



「えぇ、お姉の…いえ、鬼頭神無の考えた通りよ。

私は、貴女の家へ行くもっと前から――…【鬼】だったわ」


……数時間前まで聞いていたのとは違う、大人びた口調で……

芽有は、信じたくないその事実を肯定した。


「曲がりなりにも『鬼狩り』の一族だったから、【核】も扱えるし。

瞳が赤く染まったのだけは、少し厄介だったけど……カラコンでごまかせるものね」


………そう言って、芽有は不敵に笑ってみせる。


「そもそも、貴女は考えたことが無かったのかしら?

忌み子である私が、どうして今になって『鬼狩り』の力を得たのか……」

「………………」



< 329 / 514 >

この作品をシェア

pagetop