地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜
「えぇ、お姉の…いえ、鬼頭神無の考えた通りよ。
私は、貴女の家へ行くもっと前から――…【鬼】だったわ」
……数時間前まで聞いていたのとは違う、大人びた口調で……
芽有は、信じたくないその事実を肯定した。
「曲がりなりにも『鬼狩り』の一族だったから、【核】も扱えるし。
瞳が赤く染まったのだけは、少し厄介だったけど……カラコンでごまかせるものね」
………そう言って、芽有は不敵に笑ってみせる。
「そもそも、貴女は考えたことが無かったのかしら?
忌み子である私が、どうして今になって『鬼狩り』の力を得たのか……」
「………………」