地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜
「――…え?」
頭の中で、違和感なく嵌まっていくパズルピース。
これは、馬鹿な私の推論でしかないはずなのに
「じゃあ、行ってきます」
「あぁ」
そう言って芽有を送り出す背中が、急に怖くなった。
おじいちゃんは、走っていく芽有の姿を見送ると
「―――さて、」
そう小さく呟いて、私の方を振り向いた。
その表情は、先程までの朗らかなものではなく、とても厳しいもので。
「…………っ」
知らず知らずのうちに汗ばんでいた両手を、ぐっ…と握り込んだ。