地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜
『私のために、作った……?』
どういう意味かわからず、首を傾げると。
「孫である芽有には、『忌み子』でも使える【核】を作った
だから神無にも、わしのとっておきを作っておいたのじゃよ」
そう言うとおじいちゃんは瞳を細め、その【核】を懐へ戻した。
そして、
「……まぁ、【核】の話なんぞここまでにしよう。
それより、少し年寄りの昔語りに付き合っておくれ」
しわがれた声で、低く笑った。