地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜


意地悪く笑う龍真の顔を見ると、嫌でもその事を思い出して………顔がどんどん赤くなっていく。

うぅ……勝てないっ!!

「……もぅ、いいもんっ!!」

私はぷくっと頬を膨らませると、給水塔のつくる影の中で、

龍真に背中を向けて座り込む。

これが私の『拗ねた』って意思表示、なんだけど……

「っはは!!からかいすぎた、ごめんな?」

龍真にはそんなの、一切通用しないんだよね……。


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