地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜




――人から嫌われる事が、人から好かれなかった時が…怖かった。


……けど、



「…め、なさ……っ」



私、間違ってたんだね。



「…ごめん、なさぃ……っ!」



襲ってくる自己嫌悪に耐えるように、涙を流したままお姉の身体をギュッ…と抱きしめた。


今にも倒れそうな程に頼り無い背中は、とても温かく。


そして、



「………うん」



何よりも、優しかった。




< 458 / 514 >

この作品をシェア

pagetop