地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜




「……そっかぁ、ありがとう」



俺の報告に、どこか淋しそうな笑顔を浮かべる神無。


……俺は、そんな神無をもう一度――今度は先程より優しく抱きしめると



「……泣く時は、俺の前で泣け。胸、貸してやるから」



そう言って、柔らかな髪の毛の上でぽんぽん、と手を跳ねさせた。


――落ち込んでいる神無に、俺から精一杯の励まし。


……俺は口下手だし、上手い事を言って神無の心を軽くする事はできないけど、…胸を貸すくらいはできるから。




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