地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜
「え…ぇええっ!?」
な、なんで樹がここにいるの!?
もしかして、ここってまた『黄泉』と現実の狭間だったり!?
この前父さんと母さんに会った時は真っ暗だったけど、こっちは白バージョンとかそういう事!?
むしろ、ここは『天国』と現実の狭間的な……
「その割には、樹の背中に羽なんて無いし……」
「おい、何を妄想してんだよ」
「はぅっ!!」
脳天に喰らった強めのチョップで、やっと正気を取り戻した私。
「……って、触れる!?」
またもや判明した事実に驚いて目を見開くと、樹が呆れたように溜息をついた。