地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜
芽有は、私の真剣さを読み取ったのか
「あぁ……コレだよ」
そう言いつつ、一冊の手帳らしき物体をかばんから取り出した。
復活した兄ちゃんもリビングへと入ってきて、二人並んで見たソレは。
「「母子手帳……?」」
随分と薄汚れた、一冊の母子手帳だった。
……でも、私も母子手帳持ってるよ?
疑問を抱えたまま、ページを一枚めくった瞬間……
私の疑問は、完全に霧散した。