大好き…。
大きく深呼吸をした。
コンコンとノックをして、太輔くんが「どうぞ」って言ったから入った。
制服を着た、女の子がいた。
太輔くんは私の顔を見るなり驚いた。
「お見舞いにきた」
女の子は
「妹さん?初めまして、太輔の彼女の由紀です」
「私、妹じゃないんですけど。」
「あっ‼︎じゃお友達かな?よろしくね」
嘘でしょ…
今日は確か、平日のはずなのになんで?
不思議に思ってたら、太輔くんが
「なぁ、由紀ちょっとハズしてくれないかぁ?」
ちょっとイラついた声だった。
あの穏やかな太輔くんからはあり得ない事だ。
「えー…。わかった」
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