大好き…。

危険すぎるよ!!

よいしょと言いながら、ゆっくりだけどベットから立ち上がり点滴を押しながら部屋を出た。
「いなくなったりしても大丈夫だよね?」
エレベーターに乗ってからふと思った。
「大丈夫だよ、なんで今更なんだよ」
「なんか、ちょっとだけ心配になってきたから」
大丈夫だよって言って微笑みかけてきた。
キュン
久しぶりに見た気がする太輔くんの笑顔。
「2階に降りてみるか。1階は受付とかだから」
「うん…」
なんだろう、この沈黙。
すごく気まずいんですけど、だってこのエレベーターの中に太輔くんと2人しか乗ってないとか。
何を話していいかわからず、考え込んでいたら。
「なぁ。キスしたいんだけど」
「…えっ‼︎ダメだよ、誰か乗ってきたらどうするの?」
さっきもしたしこんな状況でキスしたらやばいじゃん。
「病室はよくて、ここはダメなんだぁ…。病室の方が人が来る確率高い気がするんだど」
だんだん、顔が近づいてきた。
やばいキスされると思ったら、エレベーターが止まった。
ふてくされた顔をしながら降りた。
危なかった、もう少しでキスされるところだった。
「あみ?降りねぇの」
「あっ‼︎待って」
安心してる場合じゃなかった
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