大好き…。
どれを食べようか迷ってたら、男の人がぶつかってきた。
「「すいません」」
謝って顔をあげたら、なんとなく見覚えのある顔だった。
「おっ、あみじゃないか。どうしてここにいるんだ?お見舞いかぁ?」
小学校の時の担任の先生だった。
「久しぶりです。はい、お見舞いです。先生こそなんでここにいるんですか」
「健康診断で引っかかってしまってな、再検査って訳だ。」
そうなんだ。てかまだ30代くらいなのに体壊してるのかなぁ。
「まだまだ若いんですから、無理しないでくださいね。」
という感じに先生との会話に花を咲かせていたら、太輔くんがきた
「これ新作だって、あみ一緒に食べようぜ」
「おっ‼︎彼氏くんかな」
なんかふてくされてるよね?
先生見た瞬間にさっきとは違うオーラが出てるんだけど…
「太輔くん紹介するね、小学校の頃の担任の先生だった高木先生」
「どうも。あみの彼氏の太輔です。」
ちゃんと挨拶はするんだね。
機嫌悪そうだけど。
「どうも。あみにも彼氏が出来たんだな…小学校の時は男子よりも強かったあみが」
涙を拭く振りをしながら、話し始めた。
昔の話は勘弁してほしいよ。
「じゃ、俺たちはこれで失礼しますんで」
と言って私の腕を引っ張ってレジへ向かう太輔くん。
「ど、どうしたの?私お昼ご飯買ってないんだけど…」
「あぁ?ちょっと待ってろ何でもいいだろう?」
「う、うん。」
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