“隣の不可思議くん”
笑っている‥?
初めてみる不可思議くんの笑顔に彼から一瞬も目が離せなかった。なんて綺麗に笑う人なんだろうか。はっと我に返りどーして笑うんですかっ!と少しむっとして返した。
「ごめん‥なんか西園寺さん面白いなって。」
小さくくすっと一度笑ったあとごめんね?と首を傾げて謝ってくれた。
それよりも、私には名前を知っていてくれていたことの方が意外で思わず口にだしてしまっていた。
「あの、名前‥知ってて‥」
「んー‥?だって同じクラスでしょ?」
指の腹で雲雀を撫でながらさも当たり前だろと言うかのように彼女に言い放った。