“隣の不可思議くん”


”同じクラスでしょ?“
当たり前のように答えた彼の言葉は不思議と胸にすっと入ってきた。



「何か、意外でしたので‥」


「俺に名前を知られているのは嫌だった‥?」



先程とは違うどこか悲しそうな笑みを浮かべていた。




「ちっ、違いますっ‥!私は、嬉しかったんです‥こうして、お話出来ていることも名前を知っていてくれたこともっ‥!」



勘違いしてもらいたくなくて思わずここが図書室だということも忘れて大きな声を出してしまった。

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