“隣の不可思議くん”


目を開けるといつもの見慣れた自室の天井だった。どうやって帰ってきたのかなんて全然覚えていない。


「どうやって帰ってきたんだ・・・」


ところどころなんだか痛かった。我ながらよく立ち向かった偉いと自分を褒めてやりたい。どれくらい寝ていたのか解からないがとりあえずリビングへ顔をだすことにした。



「今、何時・・おなかすい「馨っ!!」」


リビングに入るやいなや母さんに抱きつかれた。母さんは泣きながら凄く謝っていた。よしよしと母さんの頭を撫でて落ち着かせてやる。どっちが親かわからないなと考えながら自分で可笑しくなって笑ってしまった。いつもと変わらない俺に泣いていた母さんも落ち着いたのか、今からご飯作ると台所へ消えていった。


< 120 / 129 >

この作品をシェア

pagetop