“隣の不可思議くん”
「俺でよければ‥。」
手は握ってはくれなかったが彼女としてはよい返事が聞けたのでそれで満足なようだ。
「改めてよろしくお願いします。」
にこにこと嬉しそうに笑いふと時計を見ればお昼休みもあと少しで終わろうとしていた。
「神谷くん大変です!もう少しで授業が始まってしまいます、戻りましょう!」
扉のところで早くと手招きしていた彼女に続いて彼も歩み出す。
「少しくらい遅れても‥」
「駄目です!授業にはちゃんと出なくてわ!」
早く来てくださいっと笑いながら言う彼女はなんだかすごく楽しそうだった。