“隣の不可思議くん”


「ねぇ・・あれ。」


教室についてからの西園寺さんへの対応がクラスメート皆なんだかおかしい気がした。前の席の女子なんかこそこそ手紙を回している始末。

自分の特性が嫌いだった。
こそこそ悪口を言ってる奴らの話って
自然と自分のことを話していることが
わかってしまうのだ。



「(何が原因って俺だよね。)」



自分自身でも変わったあだ名で
呼ばれているのは知っている。


周りがどう思っていようが自分の事を言われている分には言わせておけばいい。しかし、今回に至っては状況が違う。ましてや女の子をそれに巻き込むのはいかがなものか。


教室一番後ろの窓際の席から体育の授業をしている生徒を眺めながらぼんやりと考える。


そうして出る結論は「自分には友達はいらない」いるから悩むそれならいっそのこといない方が気が楽だし、あぁーだこーだ考えなくていい。





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