“隣の不可思議くん”
でも・・それでも彼女は友達でいたいといってくれるような気がした。なんの確証はないけどそんな気がする。
ぼんやり考えていたらいつの間にか授業も終わっていたのか、周りは雑談をし始めた声でざわついていた。特に部活にも入っていないので鞄に教科書やら詰めてそそくさと帰り支度を済ませ席を立つ。
「神谷くん、お疲れ様です!もうお帰りですか?」
「あぁ・・うん。昨日借りた本返して帰る・・。」
ほら、教室中の視線が俺には友達を作るなって言ってる。そんな中で笑いながら話してくれる彼女は凄いなとぼんやりと考えながら「じゃぁ・・」とだけ短く挨拶をして図書室へと向かった。