“隣の不可思議くん”



「どういたしまして。」


五時を告げる鐘が鳴った。



「あっ、私そろそろ帰りますね?祖父母が心配しますので、お家にお邪魔させていただいてありがとうございました。」



ぺこり頭を下げる。送っていこうかと言われた申し出を断り家路へと急いだ。



華乃が帰ってからの神谷家は異様に静かだった。




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