“隣の不可思議くん”

神谷家は代々、神大寺家に仕えている。いわゆる本家と分家のような感じである。本家が神大寺家で分家が家神谷家。先祖が仕えていたのが代々伝わって今でもそれが続いているらしく、こっちとしては大変迷惑である。



しかも、よく話を聞いてみれば珠希は当時、先祖の主人にあたる人の娘の生まれ変わりだという。俺の中にいる、澄羅の許嫁らしいが・・・実際は結婚はなしになったという。



澄羅は、珠希（しゅき、当時は珠華（しゅか）という名前だったらしいが）ではなく、皐月という女性を愛したそうだ。しかし、その女性は突然澄羅に別れをつげて名家の家の息子と結婚してしまったらしい。


昔は、よくあったことらしいがそれきり彼女とはなんの連絡もとれないままになってしまったそうだ・・・。