“隣の不可思議くん”



「別に無理に答えなくていいよ‥?」


答えにくかったらいいから。と彼女の心を察してか否かはわからないがそうつけ加えた。


「あっ、いえ決して話したくないとかではなく‥!」


ぶんぶんと、今にも吹っ飛ぶのではないかと言わんばかりに首を横に振って彼の言葉を否定する。少し考えたのち意を決して口を開いた。


「その、ふかっ‥いえ神谷くんの肩に乗っているとりさんが気になりまして‥」


だんだんと、自分はなにを言っているのだろうかと最後の方は声が小さくなっていった。しばらく相手からはなんの返答もなかったのでおそるおそる相手を見てみるとくすくすと笑っていた。



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