*曖昧模糊*
すぐ隣の木の陰に、隠れる
「・・・・・・・・・・・・・ごめんね」
亮平くんに後ろから抱きしめられる形
・・・・・・・・・でも、そうしないと
見えてしまうから
「・・・・・・・・・・ううん、ありがとう」
危なかった
あそこにいたら惨めになるところだった
『・・・・・・・・・・カン、カン、カン』
階段を降りる音が闇に響く
心臓が痛い
・・・・・・・・亮平くんとの距離よりも、
心臓の奥の奥が痛い