*曖昧模糊*






すぐ隣の木の陰に、隠れる









「・・・・・・・・・・・・・ごめんね」





亮平くんに後ろから抱きしめられる形

・・・・・・・・・でも、そうしないと

見えてしまうから






「・・・・・・・・・・ううん、ありがとう」





危なかった

あそこにいたら惨めになるところだった







『・・・・・・・・・・カン、カン、カン』






階段を降りる音が闇に響く

心臓が痛い









・・・・・・・・亮平くんとの距離よりも、

心臓の奥の奥が痛い







< 138 / 337 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop