*曖昧模糊*










「・・・・・・・・愛してるよ、雛」





チュ

小さなリップ音が響いた

嬉しいのか、悲しいのか、

もうわかんなかったけれど







「・・・・・・・・・・・・・んんッ!」






力が抜けて

痛いのには変わりなかったけれど

葵くんを感じた








「・・・・・・・・・・可愛い」




「・・・・・んん・・・・・・ッ」








いつも聞いていた甘い声が

あたしの口から出ていることが

信じられない








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