*曖昧模糊*






「雛ちゃん、早く座りなよー

 せっかくの料理、冷めちゃうよ?」





そんなことも気にしない、

サヤカちゃんの声




あたしはおずおずと葵くんの隣に座った







「いただきまーす」



「いただきますっ」






心臓の音が、皮膚を突き刺すほど痛い






「うま!」



「おいしいっ!今度料理教えて!?」



「・・・・・・う、うん」







あたしは、ライバルにもなれないのかな











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