*曖昧模糊*






「葵!そういえばさっき、

 雛ちゃんにビーフシチューの作り方

 教えてもらったよっ!」





「サヤカ、料理、出来ないもんな」





「なに~~~~っ!」






そして、あたしは少しずつだけど

サヤカちゃんに料理を教えてる



本当は、嫌かもしれない



でも、もう仕方ない

サヤカちゃんのことを嫌いなわけじゃない

そうやって、敵視してる自分が嫌い



せめて、サヤカちゃんと葵くんの前では

普通の良い隣の部屋の住人でありたい







「今度、作ってあげよっか?」



「ばーか、俺は雛の作った料理しか食べたくない」





笑っていうその言葉に、深い意味はないと思うけど








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