*曖昧模糊*






「うるせぇーよ、ばーか」




葵くんはそれを笑顔であしらった

その笑顔にまた、見とれてしまった





あたしの部屋の玄関のドアが閉まるときに聞こえた







「・・・・・ちぇー、また葵ばっかかよー」





「・・・・・・・・・」






そうだよ、自惚れちゃ、駄目
















「・・・・・・ここでいい?」




「あ、うん!ありがとう・・・・」





昨日と同じように錯覚した

あたしの部屋に葵くんがいて

あたしと会話してる





< 36 / 337 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop