*曖昧模糊*
「え?まじ?いいの?」
彼から出た意外な言葉と笑顔に
不覚にもきゅんときてしまった
「俺、市川 葵
普通に葵って呼んで」
「・・・・・えっ、遠藤 雛《エンドウ ヒナ》!」
表札見て名字しか知らなかったから
じっくり見たことのなかった顔
・・・・・・・・・・・もう、あたしは彼に惚れていた
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「・・・・・・・じゃあ帰るわ、ごちそうさん」
少しも残さず平らげて、彼は隣の部屋へと帰っていく