*曖昧模糊*





「・・・・・・じゃあ、お願いします」




このまま言い合っていたら

他の人を起こしてしまうかもしれない



隣の部屋まで行くだけだから、すぐ

送ってもらって、それで終わるならそのほうが早い





「はーい!」





亮平くんは納得したのか上機嫌に靴を履く





「行こう、雛ちゃんっ」





かなり、お酒臭い

あたしがいるときだけでも3本は飲んでたもんね





「雛ちゃぁーん」



「・・・・・・・」





隣の部屋までのわずか5メートルほどの間に

亮平くんはあたしの名前を何回も呼んでいた






「・・・・・・ここ、あたしの部屋なんで

 ありがとうございました・・・・・」



「はーい!」



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