*曖昧模糊*





「・・・・・・あとは、全然覚えてねぇや

 必死でドア開けて、気が付いたら亮平殴ってた」




「・・・・・・・・」




「・・・・・・・俺、靴履かないで来たんだった

 ごめんな、汚い靴下ではいって・・・・」





「・・・・・・・全然・・・・」




・・・・・・・そんなこと、どうでもいいよ

助けにきてくれたこと、本当に






「・・・・・・・・だから、亮平も、

 悪いんだけど・・・・・・・・

 悪気があったわけじゃないんだ・・・・・・

 本当にごめんな・・・・・・・・・?




 今頃、すげぇ反省してると、思うから

 許して、なんていえないけどさ」




「・・・・・・・・・うん」





怖かったけど、すごく怖かったけど、

葵くんは、友達思いだから

すごく優しい人だから



・・・・・・・・・亮平くんのこと、なかったことに





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