想い出




5時間目の授業も終わって今は放課後。


莉奈と帰ろうかなぁ…

そんな時、

「あなたが神崎さん?」

って後ろから声を掛けられた。

何かと思って振り返ってみると、

そこにはすごく整った顔立ちで、背は180センチくらい、筋肉が程良くついていて制服をだらしなく着こなしている、カッコイイ男の子が立っていた。


私がボーッと見とれていると、

「あッッ!ごめん、まだ自己紹介してなかった。俺は高橋陸。ここの3年だから…」

『あっ…あなたが高橋陸さんですか!?
あっ!私、2年の神崎です!』

「俺のこと知ってるの?」

『さっき友達にミス榮禿のこと聞いてて‥‥榮禿プリンスが高橋陸さんだって聞いて…』

「そうなんだ。で、君がプリンセスでしょ!?だから俺も会ってみたくて…
あえて良かったよ!!」



そういって無邪気に彼は笑った。
そんな姿に胸の鼓動が早くなる‥‥‥



「あっゴメンね、引き留めちゃって。
友達のところに行くとか?」

『いや、大丈夫です。
それじゃあ、さようなら!』


そういって私は莉奈のクラスへと歩いていった。




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