家なし少女。
ドンッ

あ。人間と当たってしまった。
面倒な事になる気がする。
面倒事は御免だ。って事で、

タッ

気付かれる前に逃げてみる。

『ちょ、待って…!』

痛い。
そんなに強く二の腕を掴まないでほしい。

『あ、あの君って…
 もしかして"家なし少女"…?』

驚いて振り返ってみると
一人の男子高校生(人間)が
私の腕をしっかり掴んでいた。
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