夜の図書館

施設の玄関に入ると
受付のお姉さんがニッコリ笑い『どうぞ』と、声をかけてくれた。

私は「すいません。今日は時間がないので洗濯物の交換をお願いします」

堂々と言いきり
頭を下げてお姉さんに渡す。

お姉さんは『わかりました』と返事をし、インターホンで介護士さん伝えると、洗濯物を持ってガッチリ体系のなかやまきんに君に似た介護士さんがやって来たので、新しい洗濯物と交換。

「『誰か来たの?貴文かい?綾子かい?』って言ってました」

『弥生ちゃんかい?』は、なかったようなので、ポケットに入ってるキャラメルを出すのをやめた。

「綾子に伝えておきます」

義姉の名前を呼び捨てにし
私はスタスタと施設を後にした。



< 45 / 73 >

この作品をシェア

pagetop