ぴゅあ ぶるー×Deep blue
「どうぞ」

グラスを再び、あたしに差し出す。

どうしよう。

こいつから、逃げようとしたら、これ、こぼれる。

「こら、大木」

シオウの声がした。

ホッとする。

こいつは振り返る。

こいつ、大木っていうのか。

「ヒトの女になにやってるんだ」

大木はぱっと手を離す。

「うそ。じゃ、彼女、お前の連れ、なのか」

シオウは、まだ、あたしのそばにいる、大木の体を引き剥がす。

「そ。文句、ないだろ?」

大木は、あたしをじって目でなめまわし、視線を引き剥がして、シオウの方へ向く。
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