ぴゅあ ぶるー×Deep blue
シオウが、少々乱暴に、彼女を引き離してくれたらしい。

「先に手荒なことをしたのはあなただ。彼女は、怖がってるよ?」

「そんなの芝居よ。なに騙されてるの!?」

ダレが芝居だ。

健全でマジメで奥手な女子高生捕まえて。

「やめてくれ」

シオウが静かに言った。

静かで、とても強い、声。

彼女がひるんだ雰囲気。

「あなたが何を言ったって、何も変わらないよ?これ以上、邪魔をしないでほしい。じゃないと、この先ずっと、あなたを恨むことになる」

彼女は、キュッと唇を結んだ。

悔しそうに、シオウを見て。

何か言いたげで。

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