ぴゅあ ぶるー×Deep blue

「うわっ、何すんのよ」

穏やかな夕方。

都会とはいえ、意外に静かな住宅地。

その中の一軒で、あたしは穏やかじゃない目にあっている。

カイトに、着ていた服をつるりと脱がされた。

「はい、コレ着るの」

代わりに、黒い塊。

背中がけっこう開いた、ミニ丈のワンピース。

ええと・・・

着るんですか。

・・・着た。

「あら、似合う。やっぱり、翠ちゃんを選んで良かったかも」

着替えてからも、やっぱりつかまりっぱなしで、あたしは化粧をされ、長いウィッグも付けられた。

「着いたら、晩御飯食べていいから。おなかすいてると思うけど、今はもう少し我慢してね」

そのまま玄関。

カカトの高い靴。

こんなの履いたことない。

走ったら、捻挫しそうだ。
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