愛してんで
奏隆「「ただいま」」
奏と隆太の声に、みんなは無言で振り向くが、すぐに視線を前に向けた。
奏「どないしたん?」
奏が、みんなをかき分け玄関に入ると、小さな男の子と女の子を、大声を上げて泣いていた。
「「うわぁ―ん」」
奏「誰の子?」
みんなは、一斉に首を横に、ぶんぶんと振る。
隆「どしたー?」
隆太が、ひょっこりと顔を出すと…
「「りゅーっ」」
〔〔ガシッッッ〕〕
隆「うおっ!!お前ら…」
子供達は、隆太に飛び付いた。
奏昂臣柚平大綾佳
「「隆太の子?」」
隆「っんな訳ねーだろっ!!お前ら、千里(ちさと)は?」
「「ママ、いなくなっちゃったぁー!!うわぁ―ん」」
奏昂臣柚隆平大綾佳
「「なんだってっ?!」」