愛してんで


奏隆「「ただいま」」


奏と隆太の声に、みんなは無言で振り向くが、すぐに視線を前に向けた。


奏「どないしたん?」


奏が、みんなをかき分け玄関に入ると、小さな男の子と女の子を、大声を上げて泣いていた。


「「うわぁ―ん」」

奏「誰の子?」


みんなは、一斉に首を横に、ぶんぶんと振る。


隆「どしたー?」


隆太が、ひょっこりと顔を出すと…


「「りゅーっ」」


〔〔ガシッッッ〕〕

隆「うおっ!!お前ら…」


子供達は、隆太に飛び付いた。


奏昂臣柚平大綾佳
「「隆太の子?」」

隆「っんな訳ねーだろっ!!お前ら、千里(ちさと)は?」

「「ママ、いなくなっちゃったぁー!!うわぁ―ん」」


奏昂臣柚隆平大綾佳
「「なんだってっ?!」」




< 106 / 136 >

この作品をシェア

pagetop