愛してんで


上手くいったと、緩む頬を隠しコホンと一つ、咳払いをする。


奏「私と隆太と昂は買い出し、臣と柚はお風呂場、綾と大貴はリビング、佳康と平良はキッチン回り。目標、16時。」

柚「何で、風呂やねんっ!!」


綾「リビングなんて、いつでも出来んじゃん。」


平「キッチンは、奏がやれよっ!!」


ブーブー出てくる文句に、奏は拳を震わせる。


奏「文句言うんやったら、すき焼き無しっ!!お前らなんか、知るかぁーっ!!カップ麺食べ過ぎて、メタボになったらえぇねんっ!!」


奏の怒りに、一同しーんと静まり返った。


奏「隆太、昂、買い出し行こ。」


隆「あっ…う、うん」


昂「おっ…おん」


リビングに、掃除メンバーを残して、買い出しの為に準備を始めた。


10分後……


《バッターン!》


勢い良く閉まる玄関の音に、掃除メンバーの体が震えたのは言うまでもない。


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