愛してんで
楽しそうやんな・・・
ガチャッ
奏「ただいま~」
教室に戻った奏は、終始イライラしたまま、クラスの誰とも話さず1日を終え、おばちゃんの所へと帰って来た。
おば「奏~、帰って来たんやったら、買い物行って来てくれへん?」
奏「えぇ~っ、何でよ。今、そんな気分じゃないねん・・・」
奏は、カバンを放り投げると、ソファにどっかりと座り込んだ。
奏《よくよく見てみると、この家ってデカイよなぁ・・・おばちゃん、独身やったよなぁ・・・》
グルッと見渡しただけでも、かなり大きな家だと分かる。
奏《下宿ってゆーか、寮って感じやねん・・・!!まさかっ!!》
嫌な予感が、頭をよぎる。
おば「あんたが買い物行ってくれんと、夕飯の準備出来へんやないの。」
後ろに仁王立ちになってるおばちゃんに、奏は目をやると、恐る恐る訊ねた。
奏「なぁ、おばちゃん・・・ここ、おばちゃんの家やんなぁ・・・寮ちゃうやろっ?」