愛してんで
奏は、クシャクシャになったメモとお金を持って、買い物に行く準備を始めた。
ガチャッ
【【ただいま~】】
その時、寮の生徒が帰って来た。
?「あっっ!!カナデ!!」
奏《誰っ?!》
目深に被った帽子を脱ぐと、目の前には隆太と数名の生徒が立っていた。
隆「おばちゃんの姪って、カナデの事だったんだ!!」
奏「そう・・・みたいやね・・・」
嬉しそうに話す隆太とは裏腹に、奏は沈んでいく自分を隠せなかった。