愛してんで

大「俺、さっき話したよな?」


大貴は、親しげに話かけてきたが、奏は覚えておらず記憶をたぐる。


『リュウ、おっはー!!』


奏《あん時のっ!!》


大「思い出した?それに、俺、奏の前の席!!」


ニカッと笑った顔は、なんとなく憎めない感じがした。


隆「あと、3人いるんだけど、1コ上の先輩だから、夕飯の時に紹介するよ。」


学校で見た、怯えた様子無く話す隆太に、少し呆れながらも、奏は笑顔を返す。


奏「今日は、ごめんね。」


怒りに任せて取ってしまった態度に、奏は申し訳なく思い頭を下げた。



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