愛してんで


奏「なしたん?」


隆「ご飯、屋上で食う?」


たどたどしい隆太に、奏は笑顔になる。


奏「せやね。せっかくやから、みんなで行かん?」


隆「みんなって?」


奏「みんなは、みんな。クラスの。」


隆「良いと思うけど、みんな学食に・・・」

見渡すと教室の中には、奏と平良と隆太と大貴の4人だけしか残っていなかった。


奏「ほんまや。しょーないね。ほな、行こか。」


平「行くか。ほら、飯行くぞ。大貴。」


平良が、大貴を揺すって起こすが、大貴は熟睡してるらしく、ピクリとも動かなかった。


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