愛してんで
柚「何やねん!!急にデカイ声、出すなやっ!!」
臣「はぁ?!お前が、全部食うからやろっ!!」
柚「アホかっ。早い者勝ちやっ。」
ベェっと、臣に向かって柚が、舌を出す。
屋上で、2人の追い掛けっこが始まり、3人はケラケラと笑っていた。
昂は、奏に視線を移したが、すぐに2人を眺めた。
《気のせいか・・・》
昂は、奏が見せた寂しげな表情が気になっていた。
穏やかに騒がしく、午後の時間は過ぎて行く。
太陽は高く、もう時期夏がやって来る。