愛してんで


その日の放課後


柚と臣が、2人並んで校門を出て、街中へと向かう。


奏「なぁ~んか、イヤやわぁ~、こーゆーの。プライベート覗き見してるみたいやわぁ~」


大「だったらお前、先に帰るか?」


大貴の言葉に、奏はぷぅっと頬を膨らまし睨んだ。


昂「まぁまぁ、奏の言わんとしてる事も、分からなくもないねんけどな。アイツらん事、正直心配やねん。」


隆「何で?」


昂「毎度毎度の事やねんけど、2人共素直っちゅーか一途っちゅーか、相手想いながら、お互いの事考えんねん。んで、結局最後には、派手にぶつかんねん。今回は、早めに手ぇ打とう思ってな。」


ちょっと困りながら笑う昂の姿に、3人の絆の強さを見た気がした。





< 81 / 136 >

この作品をシェア

pagetop