愛してんで
その日の放課後
柚と臣が、2人並んで校門を出て、街中へと向かう。
奏「なぁ~んか、イヤやわぁ~、こーゆーの。プライベート覗き見してるみたいやわぁ~」
大「だったらお前、先に帰るか?」
大貴の言葉に、奏はぷぅっと頬を膨らまし睨んだ。
昂「まぁまぁ、奏の言わんとしてる事も、分からなくもないねんけどな。アイツらん事、正直心配やねん。」
隆「何で?」
昂「毎度毎度の事やねんけど、2人共素直っちゅーか一途っちゅーか、相手想いながら、お互いの事考えんねん。んで、結局最後には、派手にぶつかんねん。今回は、早めに手ぇ打とう思ってな。」
ちょっと困りながら笑う昂の姿に、3人の絆の強さを見た気がした。